メタモルフォーゼ ウオビット


引用:メタモルフォーゼ 立東舎

人狼伝説をモチーフにした幻想的なホラー作品です。

発表

発表日:1976年10月 – 1976年11月
出版:月刊少年マガジン 講談社

あらすじ

物語の舞台は、満月の夜に人々が謎の死を遂げるという事件が続く寒村・コルチンスク農場。そこへ現れたのが、ロックベルト・トランシルバート男爵という青年です。彼は銀の十字架から作った弾丸を携えた“人狼ハンター”であり、村人たちに人狼の存在を告げ、自ら退治に乗り出します。

農場で働く少年・ヨハンは、男爵の言動に疑念を抱きながらも、彼の誇り高い態度に惹かれていきます。やがて満月の夜、男爵はついに人狼の正体を突き止め、銀の弾丸で撃退することに成功します。しかし、事件はそれで終わりではありませんでした。

物語の終盤、男爵自身が“ウオビット”という名の人狼であったことが明かされます。彼は自らの正体を隠しながら、同族を狩ることで人間としての誇りを保とうとしていたのです。最後には、自らも命を落とし、ヨハンの心に深い印象を残して物語は幕を閉じます。

収録されてる出版物

タイトル出版社発行年ページ数判型
手塚治虫文庫全集 メタモルフォーゼ講談社2011年7月12日384ページ文庫
メタモルフォーゼ立東舎2022年10月22日343ページB5

登場キャラクター