第29回手塚治虫文化賞マンガ大賞に輝いた、りんたろう氏の自伝的作品『1秒24コマのぼくの人生』。
手塚治虫が漫画の中に登場すると知り、購入してみました。

作者と作品背景
作者はりんたろう。
アニメーション監督として『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『メトロポリス』など数々の名作に携わった人物です。
この作品では、りんたろう自身の少年時代から『メトロポリス』の発表までの人生を振り返り、戦後日本の発展と映画製作を夢見る少年の物語が描かれています。
序文には大友克洋が寄稿しており、映画製作の世界とのつながりが感じられる一冊です。
目次と概要
- 序(大友克洋)
- Prologue:
『メトロポリス』制作中の描写から回想へ。 - Sequence1:
小学生時代の疎開生活 - Sequence2:
映画との出会い、疎開生活の終わり - Sequence3:
中学生時代の東京生活や幻灯機制作、初シナリオ作成 - Sequence4:
東映での杉井ギサブローとの出会い、『白蛇伝』『西遊記』の制作 - Sequence5:
虫プロ入社~退職、『ある街角の物語』『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』の制作 - Sequence6:
マッドハウス時代、大友克洋との出会い、『宇宙海賊キャプテンハーロック』『銀河鉄道999』『幻魔大戦』の制作 - Sequence7:
映画『メトロポリス』の制作 - Epilogue:
映画『メトロポリス』の発表 - あとがき
- 解説(エルヴェ・ドゥ=ラ=エ)
- 本書をふりかえって(高橋昌子)
本書の特徴と感想
読了後、亡くなった父の「映画にとって一番大切なのは光と影なんだ」という言葉が、深い印象を残します。この一節が、本書全体に流れる映画製作への情熱を象徴しているように感じられました。
本のサイズは大型本(図鑑サイズ)であるため、収納場所を選ぶ可能性があります。
戦後日本の映画製作を夢見る少年の人生を辿りながら、りんたろう氏が歩んだ道を実感できる一冊です。
映画『メトロポリス』見返したくなりました!
作品には手塚治虫も登場するよ!
