
道徳と監視社会をテーマにした、短編SF作品です。
発表
発表日:1963年11月2日
出版:サンデー毎日 別冊第9号 毎日新聞社
あらすじ
密航で10年ぶりに祖国へ戻った男は、街の空気に違和感を覚える。
些細な不道徳行為に対して、周囲の人々が異様な反応を示すのだ。
不安に駆られた男は裏路地の酒場に逃げ込み、隣の客からこの国の制度について知らされる。
数年前、道徳の乱れを問題視した政府は「道徳令」を施行し、国民の脳に機械を埋め込んだ。
その機械は、やましい心が芽生えると自動的に消去する機能を持っていた。
男はこの制度に疑問を抱き、道徳局へ乗り込む。そこでは役人たちが“基準作り”と称して不道徳な行為を繰り返していた。
男は道徳を管理する電子計算機を破壊し、制度の根幹を崩壊させる。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| ばるぼら | 小学館 | 2019年11月25日 | 520ページ | B5 |