発表
発表日:1961年2月2日
出版:別冊週間漫画TIMES 芳文社
あらすじ
ある老人のもとに、空き地を譲ってほしいという者が現れる。しかし老人は頑として首を縦に振らない。曰く、かつてその空き地から小判が出たことがあり、掘り起こせば一攫千金の夢がある。そんな宝の土地を、みすみす手放すわけにはいかないのだという。
その話を居酒屋で耳にした男は、夜中にこっそり空き地を掘りに行く。だがそこで見つけたのは、なんと地主である老人の遺体だった。
警察は老人の足取りを追い、彼が生前に夜の店をいくつも回っていたことを突き止める。最後に訪れていたのは、ある女性のもとだった。
その女性によれば、老人は「小判が出る」という話を餌に、複数の女性の初めてを奪い、空き地に埋めていたという。
女性は老人を追い返したと証言し、殺害には関与していないと主張する。
やがて死因が判明し、女性は真犯人が老人の息子であることを明かす。息子は父より先にその女性と関係を持ち、彼女の部屋に隠れていたのだった。
後日、空き地からは大量の避妊具が発見され、老人が語っていた“宝の話”の実態が明らかになった。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 ひょうたん駒子 | 講談社 | 2011年6月10日 | 512ページ | 文庫 |