ごめんねママ


引用:手塚治虫文庫全集 ひょうたん駒子 講談社[ごめんねママ]

短編ギャグ漫画シリーズで、子育てと家庭の日常をユーモラスに描いた作品です。

発表

発表日:1961年2月 – 1963年12月
出版:主婦の友 主婦の友社

作品概要

主人公は、幼い男の子・ヤー坊。彼の頭の中には、いつも「もうひとりのボク」と呼ばれるツノの生えた分身がいて、ヤー坊をそそのかしては騒動を巻き起こす。いたずらや失敗を繰り返し、ママを困らせてしまうヤー坊だが、最後には決まって「ごめんね、ママ」と謝るのが定番のオチ。
しかし、やさしいママにも実は「もうひとりのママ」がいて……というエピソードもあり、親子の関係をコミカルに描きながら、家庭の中に潜む葛藤や愛情をさりげなく浮かび上がらせる。
各話は2ページほどの短編で構成されており、育児・家事・近所付き合いなど、主婦層の共感を呼ぶテーマが盛り込まれている。ギャグ漫画でありながら、手塚治虫らしい心理描写と社会観察が光る作品でもある。

各話

  • 第1話「刃物追放の巻」
  • 第2話「映画館の巻」
  • 第3話「マスク騒ぎの巻」
  • 第4話「レジャーブームの巻」
  • 第5話「ケーキの巻」
  • 第6話「天才教育の巻」
  • 第7話「花見見物の巻」
  • 第8話「家計簿の巻」
  • 第9話「台風の巻」
  • 第10話「外人の巻」
  • 第11話「ボーナスの巻」
  • 第12話「温泉の巻」
  • 第13話「初恋の巻」
  • 第14話「はしごの巻」
  • 第15話「歯医者の巻」
  • 第16話「結婚ラッシュの巻」
  • 第17話「ふし穴の巻」
  • 第18話「ボールの巻」
  • 第19話「ママの旅行の巻」
  • 第20話「戦争の巻」
  • 第21話「えびのおかずの巻」
  • 第22話「賞品の巻」
  • 第23話「パパのお客の巻」
  • 第24話「ご年始の巻」
  • 第25話「ハンストの巻」
  • 第26話「スケジュールの巻」
  • 第27話「貸し出しの巻」
  • 第28話「誘拐魔の巻」
  • 第29話「海辺の夢の巻」
  • 第30話「夏バテの巻」
  • 第31話「読書運動の巻」
  • 第32話「この一念の巻」
  • 第33話「しつけの巻」
  • 第34話「結婚記念日の巻」

収録されてる出版物

タイトル出版社発行年ページ数判型
手塚治虫文庫全集 ひょうたん駒子講談社2011年6月10日512ページ文庫

登場キャラクター