後藤又兵衛


引用:手塚治虫文庫全集 弁慶 講談社[後藤又兵衛]

戦国の世を生き抜いた実在の武将をモデルに、手塚流の人間ドラマとして再構築された人物です。かつて豊臣家に仕えた名将でしたが、主家の滅亡後は浪人として各地を流浪する身となりました。
仕官の誘いには「高禄でなければ受けぬ」と言い放ち、世間からは強欲な男と誤解されがちですが、実際には武士としての矜持と、豊臣家への深い忠誠心に根ざした言動です。誤解されることを恐れず、孤立を厭わず、己の信念を貫く姿勢には、寡黙ながらも強い意志が感じられます。
又兵衛は、派手な英雄ではなく、静かに燃えるような誇りを持った人物です。忠義と誇りを胸に、時代の流れに抗いながらも、自分の道を歩み続ける姿は、まさに孤高の武士そのものです。

デビュー

デビュー年:1954年
デビュー作品:後藤又兵衛

出演作品

出演年出演作品役名備考
1954年後藤又兵衛