
ロボットと人間の入れ替わりをめぐる、皮肉とどんでん返しの効いたSF短編です。ギャング同士の抗争の裏で、科学者が仕掛けた“ある計画”が静かに進行していきます。
発表
発表日:1962年8月1日
出版:別冊少年サンデー 夏休み号 小学館
あらすじ
舞台は未来の都会。2つのギャング組織が縄張り争いを繰り広げる中、親分のデッド・デキシィは殺し屋に命を狙われ、自分そっくりのロボットを科学者に作らせる。科学者は息子を人質に取られ、やむなく協力するふりをするが、実は息子とともにある秘密を抱えていた。
一方、敵対するギャングの親分ランプも同じ科学者に自分の替え玉ロボットを依頼していた。両者は互いに博士を消そうとし、同時に訪ねてきて撃ち合い、命を落とす。
しかし、物語の最後に明かされるのは、科学者自身もロボットだったという衝撃の事実。彼は「くだらない人間はロボットに置き換えていこう」と静かに語り、物語は不気味な余韻を残して終わる。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |