
地球そっくりの町で暮らす人々が、実は異星人に飼育されていた“人間牧場”だったと気づくSF寓話。
発表
発表日:1961年8月1日
出版:別冊少年サンデー 夏休み号 小学館
あらすじ
毎日同じ生活を繰り返す、どこか退屈な町。小学生も、役人も、歌手も、誰もがマンネリに慣れきっていた。
ある日、新聞記者、小学生、役人、歌手の4人に謎の手紙が届き、山の上に呼び出される。いたずらだと思っていた彼らの前に現れたのは、ロケットのパイロットだった。
彼は驚くべき事実を告げる——この町は地球ではなく、異星人が地球の町ごと誘拐して作った「人間牧場」なのだ。人間たちは知らぬ間に、観察・飼育される“家畜”として暮らしていたのである。
4人はロケットに乗せられ、町の外へと出る。そこには地球とは思えない風景が広がり、異星人たちの生活圏が存在していた。
町へ戻ろうとする彼らだったが、異星人に行動を察知され、攻撃を受ける。命からがら逃げ延びた4人は、ついに地球への帰還を果たす。新たな人生への希望を胸に——。
しかし1年後、彼らの暮らしは、あの町と変わらぬ、代わり映えのない日々に戻っていた。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |