
戦争という状況の中で、少年の勇気と喪失を描き出す、静かに胸を打つ物語です。
発表
発表日:1963年1月1日
出版:別冊少年サンデー お正月ゆかい号 小学館
あらすじ
手塚治虫 最後はきみだ! あらすじ書いて
ある日、ミグルシャ国の海兵隊が原子力潜水艦で上陸し、少年たちの村を突然占領する。
学校の教師は、事態を知らせるため、教え子の少年3人に山を越えた先の飛行場へ手紙を届けるよう託す。
少年たちは脱走し、山を越えて飛行場を目指すが、道中で敵の放送に惑わされて、死の恐怖に耐えきれなくなったヨッチンとチンチクは逃げ出してしまう。
残された主人公の少年は、「最後は君だ!」と放送が聞こえるなかなんとか飛行場へとたどり着く。
しかし、そこにいたのは敵国ミグルシャの司令官だった。
少年は「もう遅かったのか…」と絶望するが、司令官は、日本とミグルシャがすでに和平を結び、戦争の危機はなくなったと告げる。
それでも少年の心には、失った友情の痛みが残っていた。
「どんなおわびでもする」と言う司令官に、少年は涙ながらに叫ぶ。
「親友を返してくれっ!」
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |