手塚キャラオールスター百人一首の紹介

手塚キャラオールスター百人一首の紹介です。
こちらは『週刊 鉄腕アトムを作ろう!』の付録として付いてきた特別セットになります。

↓これの付録です(第58号・第63号)

全100首の歌と作者、そして手塚治虫キャラクターのイラストを写真付きで一覧にまとめました。
どんな札があるのか、ぜひ見ていってください。

「なぜこのキャラクターが選ばれたんだろう?」という視点で見ても面白いんです。
企画名が「鉄腕アトムを作ろう」というだけあって、鉄腕アトムのキャラクターが多めなのも特徴です。

一覧

1秋の田のかりほの庵の苫をあらみわが衣手は露にぬれつつ天智天皇
2春すぎて夏来にけらし白妙の衣干すふ天の香具山持統天皇
3あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む柿本人麻呂
4田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ山部赤人
5奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋は悲しき猿丸太夫
6鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける中納言(大伴)家持
7天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも阿倍仲麻呂
8わが庵は都の辰巳しかぞ住む世をうぢ山と人は言ふなり喜撰法師
9花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに小野小町
10これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関蝉丸
11わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと人には告げよ海人の釣舟参議篁
12天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ乙女の姿しばしとどめむ僧正遍昭
13筑波嶺の峰より落つるみなの川恋ぞつもりて淵となりぬる陽成院
14陸奥の忍ぶもぢずりたれゆゑに乱れそめにしわれならなくに河原左大臣
15君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ光孝天皇
16立ち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む中納言行平
17ちはやふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは在原業平朝臣
18住の江の岸に寄る波よるさへや夢の通ひ路人目よくらむ藤原敏行朝臣
19難波潟短き蘆のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや伊勢
20わびぬれば今はたおなじ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ元良親王
21今来むといひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな素性法師
22吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ文屋康秀
23月見ればちぢにものこそ悲しけれわが身ひとつの秋にはあらねど大江千里
24このたびは幣も取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに菅家(菅原道真)
25名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな三条右大臣(藤原定方)
26小倉山峰のもみぢ葉心あらばいまひとたびのみゆき待たなむ貞信公(藤原忠平)
27みかの原わきて流るるいづみ川いつ見きとてか恋しかるらむ中納言(藤原)兼輔
28山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば源宗于朝臣
29心あてに折らばや折らむ初霜の置きまどはせる白菊の花凡河内躬恒
30有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし壬生忠岑
31朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪坂上是則
32山川に風のかたけるしがらみは流れもあへぬ紅葉なりけり春道列樹
33ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ紀友則
34誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに藤原興風
35人はいさ心も知らずふるさとは花ぞ昔の香に匂ひける紀貫之
36夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ清原深養父
37白露に風の吹きしく秋の野はつらぬきとめぬ玉ぞ散りける文屋朝康
38忘らるる身をば思はず誓ひてし人の命の惜しくもあるかな右近
39浅茅生の小野の篠原忍ぶれどあまりてなどか人の恋しき参議(源)等
40忍ぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで平兼盛
41恋すてふわが名はまだき立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか壬生忠見
42契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは清原元輔
43逢ひ見てののちの心にくらぶれば昔はものを思はざりけり権中納言(藤原)敦忠
44逢うことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし中納言(藤原)朝忠
45あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな謙徳公(藤原伊尹)
46由良の門を渡る舟人かぢを絶えゆくへも知らぬ恋のみちかな曾禰好忠
47八重むぐら茂れる宿の寂しきに人こそ見えね秋は来にけり恵慶法師
48風をいたみ岩打つ波のおのれのみくだけてものを思ふ頃かな源重之
49御垣守衛士のたく火の夜は燃え昼は消えつつものをこそ思へ大中臣能宣朝臣
50君がため惜しからざりし命さへ長くもがなと思ひけるかな藤原義孝
51かくとだにえやは伊吹のさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを藤原実方朝臣
52明けぬれば暮るるものとは知りながらなほ恨めしき朝ぼらけかな藤原道信朝臣
53嘆きつつひとり寝る夜の明くる間はいかに久しきものとかは知る右大将道綱母
54忘れじの行く末まではかたければ今日を限りの命ともがな儀同三司母(高階貴子)
55滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ大納言(藤原)公任
56あらざらむこの世のほかの思ひ出にいまひとたびの逢ふこともがな和泉式部
57めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に雲隠れにし夜半の月かな紫式部
58有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする大弐三位
59やすらはで寝なましものをさ夜更けてかたぶくまでの月を見しかな赤染衛門
60大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立小式部内侍
61いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな伊勢大輔
62夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関は許さじ清少納言
63今はただ思ひ絶えなむとばかりを人づてならでいふよしもがな左京大夫(藤原)道雅
64朝ぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる瀬々の網代木権中納言(藤原)定頼
65恨みわびほさぬ袖だにあるものを恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ相模
66もろともにあはれと思へ山桜花よりほかに知る人もなし前大僧正行尊
67春の夜の夢ばかりなる手枕にかひなく立たむ名こそをしけれ周防内侍
68心にもあらで憂き世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな三条院
69嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり能因法師
70寂しさに宿を立ち出でてながむればいづくも同じ秋の夕暮良暹法師
71夕されば門田の稲葉おとづれて蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く大納言(源)経信
72音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖のぬれもこそすれ祐子内親王家紀伊
73高砂の尾の上の桜咲きにけり外山のかすみ立たずもあらなむ前権中納言(大江)匡房
74憂かりける人を初瀬の山おろしよ激しかれとは祈らぬものを源俊頼朝臣
75契りおきしさせもが露を命にてあはれ今年の秋もいぬめり藤原基俊
76わたの原漕ぎいでて見ればひさかたの雲居にまがふ沖つ白波法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)
77瀬をはやみ岩にせかるる滝川のわれても末に逢はむとぞ思ふ崇徳院
78淡路島通ふ千鳥の鳴く声にいく夜寝覚めぬ須磨の関守源兼昌
79秋風にたなびく雲のたえ間よりもれ出づる月の影のさやけさ左京大夫(藤原)顕輔
80ながからむ心も知らず黒髪の乱れてけさはものをこそ思へ待賢門院堀川
81ほととぎす鳴きつる方をながむればただ有明の月ぞ残れる後徳大寺左大臣(徳大寺実定)
82思ひわびさても命はあるものを憂きに堪へぬは涙なりけり道因法師
83世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる皇太后宮大夫(藤原)俊成
84ながらへばまたこのごろやしのばれむ憂しと見し世ぞ今は恋しき藤原清輔朝臣
85夜もすがらもの思ふころは明けやらでねやのひまさへつれなかりけり俊恵法師
86嘆けとて月やはものを思はするかこちがほなるわが涙かな西行法師
87村雨の露もまだ干ぬまきの葉に霧立ちのぼる秋の夕暮れ寂蓮法師
88難波江の蘆のかり寝のひとよゆゑ身を尽くしてや恋ひわたるべき皇嘉門院別当
89玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることの弱りもぞする式子内親王
90見せばやな雄島の海人の袖だにも濡れにぞ濡れし色は変らず殷富門院大輔
91きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに衣かたしきひとりかも寝む後京極摂政前太政大臣(藤原良経)
92わが袖は潮干に見えぬ沖の石の人こそ知らねかわく間もなし二条院讃岐
93世の中は常にもがもな渚漕ぐ海人の小舟の綱手かなしも鎌倉右大臣(源実朝)
94み吉野の山の秋風さよふけてふるさと寒く衣打つなり参議雅経(飛鳥井雅経)
95おぼけなく憂き世の民におほふかなわが立つ杣にすみ染の袖前大僧正慈円
96花さそふ嵐の庭の雪ならでふりゆくものはわが身なりけり入道前太政大臣(西園寺公経)
97来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ権中納言(藤原)定家
98風そよぐ楢の小川の夕暮は御禊ぞ夏のしるしなりける従二位(藤原)家隆
99人もをし人も恨めしあぢきなく世を思ふゆゑにもの思ふ身は後鳥羽院
100百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり順徳院

詳細

1.秋の田のかりほの庵の苫をあらみ(天智天皇)

  • あきの かりいおの とまをあらみ わが衣手ころもでは つゆにぬれつつ
  • 天智天皇
  • アトム『鉄腕アトム』

〜訳文〜
秋の田んぼの仮小屋は、屋根の苫(とま/草で編んだ屋根)が粗くて雨が漏れる。
そのせいで、夜通し番をしている私の袖は濡れてしまう。

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2.春過ぎて夏来にけらし白妙の(持統天皇)

  • はるぎて 夏来なつきにけらし 白妙しろたえへの ころもてふちょう あま香具山かぐやま
  • 持統天皇
  • サファイア『リボンの騎士』

〜訳文〜
春が過ぎて、もう夏が来たらしい。
天の香具山に、真っ白な衣を干しているのが見える。

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3.あしびきの山鳥の尾のしだり尾の(柿本人麻呂)

  • あしびきの 山鳥やまどりの しだりの ながながしを ひとりかも
  • 柿本人麻呂
  • トッペイ『バンパイヤ』

〜訳文〜
山鳥の長く垂れた尾のように、長い夜を、ひとりで寝なければならないのが寂しい。

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4.田子の浦にうち出でて見れば白妙の(山部赤人)

  • 田子たごうらに うちでてれば 白妙しろたえの 富士ふじ高嶺たかねに ゆきりつつ
  • 山部赤人
  • レオ『ジャングル大帝』

〜訳文〜
田子の浦に出て眺めてみると、富士の高嶺に真っ白な雪が、今も降り続いている。

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5.奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の(猿丸大夫)

  • 奥山おくやまに 紅葉もみじけ 鹿しかの こえときぞ あきかなしき
  • 猿丸大夫
  • サンダーマスク『サンダーマスク』

〜訳文〜
人里離れた山奥で、紅葉を踏み分けて鳴く鹿の声を聞くときこそ、
秋のもの悲しさが身にしみる。

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6.鵲の渡せる橋に置く霜の(中納言家持)

  • かささぎの わたせるはしに しもの しろきをれば よるけにける
  • 中納言(大伴)家持
  • ヤケッパチ『やけっぱちのマリア』

〜訳文〜
かささぎが渡したという天の橋に霜が降りて、白い衣を広げたように見えるのを見ると、夜もすっかり更けてしまったのだと思う。

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7.天の原ふりさけ見れば春日なる(阿倍仲麻呂)

  • あまはら ふりさければ 春日かすがなる 三笠みかさやまに でしつきかも
  • 阿倍仲麻呂
  • リッキー『0マン』

〜訳文〜
大空を仰いで遠くを眺めると、春日の三笠山に出たのと同じ月が、ここにも出ているのだなあ。

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8.わが庵は都の辰巳しかぞ住む(喜撰法師)

  • わがいおは みやこ辰巳たつみ しかぞむ をうやまと ひといふゆうなり
  • 喜撰法師
  • ブッダ『ブッダ』

〜訳文〜
私の庵は都の東南にあって、このように静かに暮らしているのに、人は私のことを“憂い山”だと言うのだ。

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9.花の色は移りにけりないたづらに(小野小町)

  • はないろは うつりにけりな いたらに わがにふる ながめせしまに
  • 小野小町
  • 天外奇子『奇子』

〜訳文〜
花の色がむなしく褪せてしまったように、私の身も、世の中を物思いにふけっているうちにいつの間にか衰えてしまった。

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10.これやこの行くも帰るも別れては(蝉丸)

  • これやこの くもかえるも わかれては るもらぬも 逢坂おうさかせき
  • 蝉丸
  • 百鬼丸『どろろ』

〜訳文〜
ここは、行く人も帰る人も、知っている人も知らない人も、みな別れを経験する逢坂の関なのだ。

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11.わたの原八十島かけて漕ぎ出でぬと(参議篁)

  • わたのはら 八十島やそしまかけて でぬと ひとにはげよ 海人あま釣船つりぶね
  • 参議篁
  • トリトン『海のトリトン』

〜訳文〜
大海原を、たくさんの島々を越えて漕ぎ出して行ったと、人々に伝えておくれ、海人の釣り舟よ。

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12.天つ風雲の通ひ路吹きとぢよ(僧正遍昭)

  • あまかぜ くもかよ きとよ 乙女おとめ姿すがた しばしとどめ
  • 僧正遍昭
  • ルビ『冒険ルビ』

〜訳文〜
空を吹く風よ、雲の通り道を吹き閉ざしておくれ。
天女のような乙女たちの姿を、もう少しの間ここに留めておきたいのだ。

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13.筑波嶺の峰より落つるみなの川(陽成院)

  • 筑波嶺つくばねの みねよりつる みなのがわ こいぞつもりて ふちとなりぬる
  • 陽成院
  • サブタン『ふしぎな少年』

〜訳文〜
筑波山の峰から落ちて、やがて深い淵になるみなの川のように、私の恋心も積もり積もって、深い淵のようになってしまった。

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14.陸奥のしのぶもぢずりたれゆゑに(河原左大臣)

  • 陸奥みちのくの しのぶもずり たれゆに みだれそめにし われならなくに
  • 河原左大臣
  • ビッグX『ビッグX』

〜訳文〜
東北の“しのぶもじずり(信夫地方の布の乱れ模様)”のように、いったい誰のせいで、私の心は乱れ始めてしまったのだろう。
自分のせいではなく、あなたのせいで乱れてしまったのだ。

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15.君がため春の野に出でて若菜摘む(光孝天皇)

  • きみがため はるでて 若菜わかなむ わが衣手ころもでに ゆきりつつ
  • 光孝天皇
  • 写楽保介『三つ目がとおる』

〜訳文〜
あなたのために春の野に出て若菜を摘んでいると、私の袖に雪がしきりに降りかかってくる。

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16.立ち別れいなばの山の峰に生ふる(中納言行平)

  • わかれ いなばのやまの みね生ふおうる まつとしかば いま帰り来むこん
  • 中納言行平
  • マグマ『マグマ大使』

〜訳文〜
あなたと別れて因幡の国へ向かうけれど、因幡の山の峰に生えている松のように、私を待っていると聞いたなら、すぐに帰って来よう。

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17.ちはやふる神代も聞かず竜田川(在原業平朝臣)

  • ちはやふる 神代かみよかず 竜田川たつたがわ からくれなに みずくくるとは
  • 在原業平朝臣
  • ブラック・ジャック『ブラック・ジャック』

〜訳文〜
神々の時代でさえ聞いたことがない。
竜田川の水が、紅葉で濃い紅色に染まり、水を絞ったような模様になっているとは。

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18.住の江の岸に寄る波よるさへや(藤原敏行朝臣)

  • すみの きしなみ よるさや ゆめ通ひ路かよいじ 人目ひとめよくら
  • 藤原敏行朝臣
  • 星真一『W3』

〜訳文〜
住の江の岸に寄せる波が、夜までも寄ってくるように、夢の中であなたのもとへ通う道さえ、人目を避けて閉ざされてしまっているのだろうか。

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19.難波潟短き蘆のふしの間も(伊勢)

  • 難波潟なにわがた みじかあしの ふしのも 逢はあわでこのを ぐしてよとや
  • 伊勢
  • コマコ『ひょうたん駒子』

〜訳文〜
難波の入り江に生える短い葦の節と節の、ほんのわずかな間ほどの短い時間さえ、あなたに会わずにこの世を過ごせと言うのでしょうか。

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20.わびぬれば今はたおなじ難波なる(元良親王)

  • わびぬれば いまはたおなじ 難波なにわなる みをつくしても 逢はむあわんとぞ思ふおもう
  • 元良親王
  • ロック『バンパイヤ』ほか

〜訳文〜
つらくて心細くなってしまった今となっては、もうどうなっても同じだ。
難波の「身を尽くし(澪標)」のように、身を滅ぼすことになっても、あなたに会おうと思う。

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21.今来むといひしばかりに長月の(素性法師)

  • いま来むこんと いしばかりに 長月ながつきの 有明ありあけつきを でつるかな
  • 素性法師
  • テッチン『グランドール』

〜訳文〜
「今行きます」とあなたが言ったのを頼みにして、長月の有明の月が出るほど遅くなるまで、待ち続けてしまった。

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22.吹くからに秋の草木のしをるれば(文屋康秀)

  • くからに あき草木くさきの しるれば むべ山風やまかぜを あらしといふゆう
  • 文屋康秀
  • Z『旋風Z』

〜訳文〜
風が吹くとすぐに秋の草木がしおれてしまうので、なるほど、山の風を嵐と呼ぶのだなと思う。

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23.月見ればちぢにものこそ悲しけれ(大江千里)

  • つきれば ちにものこそ かなしけれ わがひとつの あきにはあらねど
  • 大江千里
  • キャプテン・ケン『キャプテン・Ken』

〜訳文〜
月を眺めていると、さまざまな思いが次々と湧いてきて悲しくなる。
秋は私ひとりのものではないのに。

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24.このたびは幣も取りあへず手向山(菅家)

  • このたびは ぬさりあず 手向山たむけやま 紅葉もみじにしき かみのまにまに
  • 菅家(菅原道真)
  • ケン太『スリル博士』

〜訳文〜
今回は急な旅で、神への捧げ物を用意する暇もなかった。
だから手向山の紅葉の錦を、神のお心のままに捧げよう。

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25.名にし負はば逢坂山のさねかづら(三条右大臣)

  • にし負はおわば 逢坂山おうさかやまの さねから ひとられで くるよしもがな
  • 三条右大臣(藤原定方)
  • ヒゲオヤジ『鉄腕アトム』ほか

〜訳文〜
「逢う」という名を持つ逢坂山のさねかづらのように、人に知られないで、あなたのもとへ通う手立てがあればよいのに。

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26.小倉山峰のもみぢ葉心あらば(貞信公)

  • 小倉山おぐらやま みねのもみ こころあらば いまひとたびの みゆきたな
  • 貞信公(藤原忠平)
  • 光『光』

〜訳文〜
小倉山の峰の紅葉よ、もし心があるなら、もう一度の行幸を、散らずに待っていてほしい。

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27.みかの原わきて流るるいづみ川(中納言兼輔)

  • みかのはら わきてながるる いがわ いつきとてか こいしかるら
  • 中納言(藤原)兼輔
  • ガロン『魔神ガロン』

〜訳文〜
みかの原を分けて流れる泉川を、いつ見たというわけでもないのに、どうしてこんなに恋しく思われるのだろう。

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28.山里は冬ぞ寂しさまさりける(源宗于朝臣)

  • 山里やまざとは ふゆさびしさ まさりける 人目ひとめくさも かれぬと思へおもえ
  • 源宗于朝臣
  • 大島七郎(ナンバー7)『ナンバー7』

〜訳文〜
山里の冬は、人の訪れもなく、草も枯れてしまうと思うと、いっそう寂しさが増して感じられる。

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29.心あてに折らばや折らむ初霜の(凡河内躬恒)

  • こころあてに らばや 初霜はつしもの きまどせる 白菊しらぎくはな
  • 凡河内躬恒
  • 伴大輔『白いパイロット』

〜訳文〜
見当をつけて折るとしたら折ってみようか。
初霜が降りて、どこにあるのか分からなくなっている白菊の花を。

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30.有明のつれなく見えし別れより(壬生忠岑)

  • 有明ありあけの つれなくえし わかれより あかつきばかり きものなし
  • 壬生忠岑
  • ロップくん『ロップくん』

〜訳文〜
有明の月が冷たく見えたあの別れ以来、暁ほどつらく感じるものはない。

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31.朝ぼらけ有明の月と見るまでに(坂上是則)

  • あさぼらけ 有明ありあけつきと るまでに 吉野よしのさとに れる白雪しらゆき
  • 坂上是則
  • 矢野タダシ『フライングベン』

〜訳文〜
夜明けの薄明かりの中、有明の月が残っているほどの時刻に、吉野の里には白雪が降っている。

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32.山川に風のかたけるしがらみは(春道列樹)

  • 山川やまがわに かぜのかたける しがらみは ながれもあぬ 紅葉もみじなりけり
  • 春道列樹
  • イザ・ナギ『火の鳥 黎明編』

〜訳文〜
山の川に風が作ったかのような柵のように、流れきれずにとどまっているのは、紅葉であった。

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33.ひさかたの光のどけき春の日に(紀友則)

  • ひさかたの ひかりのどけき はるに しごころなく はなるら
  • 紀友則
  • カオス『未来人カオス』

〜訳文〜
空の光がのどかに差す春の日に、どうして桜の花は落ち着きなく散ってしまうのだろう。

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34.誰をかも知る人にせむ高砂の(藤原興風)

  • たれをかも ひとにせ 高砂たかさごの まつむかしの ともならなくに
  • 藤原興風
  • 中条タク『ノーマン』

〜訳文〜
誰を親しい人とすればよいのだろう。高砂の松でさえ、昔からの友ではないのだから。

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35.人はいさ心も知らずふるさとは(紀貫之)

  • ひといさ こころらず ふるさとは はなむかしの 匂ひにおいける
  • 紀貫之
  • ノーマン王子『ノーマン』

〜訳文〜
人の心は本当に分からないものだ。
しかし、昔なじみの家の梅の花は、昔と同じ香りで匂っている。

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36.夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを(清原深養父)

  • なつは まだよいながら けぬるを くものいこに つき宿やどるら
  • 清原深養父
  • 片桐太郎『ブルンガ1世』

〜訳文〜
夏の夜は、まだ宵だと思ううちに夜が明けてしまう。
月は、どこの雲のあたりに宿っているのだろうか。

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37.白露に風の吹きしく秋の野は(文屋朝康)

  • 白露しらつゆに かぜきしく あきは つらぬきとめぬ たまりける
  • 文屋朝康
  • キキモラ『ダスト8』

〜訳文〜
白露に風が激しく吹きつける秋の野は、糸に通していない玉が散るように、露が散っている。

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38.忘らるる身をば思はず誓ひてし(右近)

  • わすらるる をば思はおもわず 誓ひちかいてし ひといのちの しくもあるかな
  • 右近
  • 十村十枝子『人間昆虫記』

〜訳文〜
あなたに忘れられる私自身のことは気にしない。
ただ、忘れないと誓ったあなたの命が惜しく思われる。

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39.浅茅生の小野の篠原忍ぶれど(参議等)

  • 浅茅生あさじうの 小野おの篠原しのはら しのぶれど あまりてなどか ひとこいしき
  • 参議(源)等
  • ヤンマ『ミクロイドS』

〜訳文〜
浅茅の生えた野原で、人目をしのんで思っているけれど、どうしてこんなにも人が恋しく思われるのだろう。

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40.忍ぶれど色に出でにけりわが恋は(平兼盛)

  • しのぶれど いろでにけり わがこいは ものや思ふおもうと ひと問ふとうまで
  • 平兼盛
  • 鎌『ユフラテの樹』

〜訳文〜
隠していても、私の恋心は顔色に出てしまった。
人が「何か思っているのか」と尋ねるほどに。

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41.恋すてふわが名はまだき立ちにけり(壬生忠見)

  • こいてふちょう わがはまだき ちにけり ひとれずこそ 思ひおもいそめしか
  • 壬生忠見
  • 麻理夫『大地の顔役バギ』

〜訳文〜
恋をしているという私の噂は、もう立ってしまった。
人が見ていない山を越えて来たのに。

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42.契りきなかたみに袖をしぼりつつ(清原元輔)

  • ちぎりきな かたみにそでを しぼりつつ すえ松山まつやま なみさじとは
  • 清原元輔
  • ドン・ドラキュラ伯爵『ドン・ドラキュラ』

〜訳文〜
互いに袖を絞るほど泣きながら、
末の松山を波が越えないように、決して変わらないと誓ったのだった。

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43.逢ひ見てののちの心にくらぶれば(権中納言敦忠)

  • 逢ひあいての のちのこころに くらぶれば むかしはものを 思はおもわざりけり
  • 権中納言(藤原)敦忠
  • 山之辺マサト『火の鳥 未来編』

〜訳文〜
実際に逢ってからの恋の思いに比べれば、以前は物思いなどしていなかったのだと思う。

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44.逢うことの絶えてしなくはなかなかに(中納言朝忠)

  • うことの えてしなくは なかなかに ひとをもをも うらみざらまし
  • 中納言(藤原)朝忠
  • 醍醐剣策『インセクタ―』

〜訳文〜
逢うことがまったくなくなってしまったなら、かえって相手のことも自分のことも恨まずに済むだろうに。

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45.あはれともいふべき人は思ほえで(謙徳公)

  • れとも いふゆうべきひとは 思ほおもおえで のいたらに なりぬべきかな
  • 謙徳公(藤原伊尹)
  • 駒助『スーパー太平記』

〜訳文〜
「あわれだ」と言ってくれるような人は思い当たらず、この身はむなしくなってしまいそうだ。

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46.由良の門を渡る船人かぢを絶え(曾禰好忠)

  • 由良ゆらを わた船人ふなびと かえ ゆくらぬ こいのみちかな
  • 曾禰好忠
  • ミッドナイト『ミッドナイト』

〜訳文〜
由良の海峡を渡る舟人が舵を失って行方を知らないように、恋の道も行き先が分からない。

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47.八重むぐら茂れる宿の寂しきに(恵慶法師)

  • 八重やえむぐら しげれる宿やどの さびしきに ひとこそえね あきにけり
  • 恵慶法師
  • ノタアリン『漫画大学』ほか

〜訳文〜
雑草が生い茂った荒れた宿の寂しさの中に、人は訪れないが、秋だけはやって来た。

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48.風をいたみ岩打つ波のおのれのみ(源重之)

  • かぜをいたみ いわなみの おのれのみ くだけてものを 思ふおもうころかな
  • 源重之
  • 雨ふり小僧『雨ふり小僧』

〜訳文〜
風が強くて岩に打ちつける波が自分だけ砕け散るように、自分だけが物思いをしている時期だ。

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49.御垣守衛士のたく火の夜は燃え(大中臣能宣朝臣)

  • 御垣守みかきもり 衛士えじのたくの よるえ ひるえつつ ものをこそおも
  • 大中臣能宣朝臣
  • ジェットキング『ジェットキング』

〜訳文〜
宮城を守る衛士の焚く火が夜は燃え、昼は消えるように、私は昼も夜も物思いをしている。

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50.君がため惜しからざりし命さへ(藤原義孝)

  • きみがため しからざりし いのち ながくもがなと 思ひおもいけるかな
  • 藤原義孝
  • ケン一『ケン1探偵長』ほか

〜訳文〜
あなたのためなら惜しくないと思っていた命でさえ、長くあってほしいと思うようになった。

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51.かくとだにえやは伊吹のさしも草(藤原実方朝臣)

  • かくとだに えやは伊吹いぶきの さしもぐさ さしもらじな ゆる思ひおもい
  • 藤原実方朝臣
  • 孫悟空『ぼくの孫悟空』

〜訳文〜
「こうだ」とさえ言えない。
伊吹山のさしも草(よもぎ)ではないが、あなたは知らないだろう、こんなにも燃える思いを。

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52.明けぬれば暮るるものとは知りながら(藤原道信朝臣)

  • けぬれば るるものとは りながら なうらめしき あさぼらけかな
  • 藤原道信朝臣
  • 荒渋ドン太郎『地球対戦』

〜訳文〜
夜が明ければ、また夕方は来ると分かっているのに、それでも夜明けが恨めしく思われる。

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53.嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は(右大将道綱母)

  • なげきつつ ひとりの くるは いかにひさしき ものとかは
  • 右大将道綱母
  • ピノコ『ブラック・ジャック』

〜訳文〜
嘆きながらひとりで寝る夜が、明けるまでの時間はどれほど長いものか、身にしみて知る。

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54.忘れじのゆく末まではかたければ(儀同三司母)

  • わすれじの ゆくすえまでは かたければ 今日きょうかぎりの いのちともがな
  • 儀同三司母(高階貴子)
  • チョコラ『ドン・ドラキュラ』

〜訳文〜
「忘れない」という言葉の行く末までは当てにならないので、今日限りの命であってほしい(今日の思いだけを信じたい)。

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55.滝の音は絶えて久しくなりぬれど(大納言公任)

  • たきおとは えてひさしく なりぬれど こそながれて なこえけれ
  • 大納言(藤原)公任
  • 猿飛佐助『おれは猿飛だ!』

〜訳文〜
滝の音は絶えて長く経ったが、その名声だけは流れ伝わって、今も聞こえてくる。

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56.あらざらむこの世のほかの思ひ出に(和泉式部)

  • あらざら こののほかの 思ひ出おもいでに いまひとたびの 逢ふおうこともがな
  • 和泉式部
  • ミッチィ『メトロポリス』

〜訳文〜
もう長くは生きられないだろうから、この世のほかの思い出として、もう一度だけ逢いたい。

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57.めぐり逢ひて見しやそれとも分かぬ間に(紫式部)

  • めぐり逢ひあいて しやそれとも かぬに くもがくれにし 夜半よわつきかな
  • 紫式部
  • ボッコ『W3』

〜訳文〜
めぐり逢ったが、それがあの人かどうか分からないうちに、雲に隠れてしまった夜半の月のように、すぐに別れてしまった。

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58.有馬山猪名の笹原風吹けば(大弐三位)

  • 有馬山ありまやま 猪名いな笹原ささはら かぜけば いでそよひとを わすれやする
  • 大弐三位
  • チャオ『ユニコ』

〜訳文〜
有馬山の稲の笹原に風が吹けばそよそよと音がするように、どうして人を忘れられようか、忘れはしない。

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59.やすらはで寝なましものをさ夜更けて(赤染衛門)

  • やすらで なましものを さけて かたぶくまでの つきしかな
  • 赤染衛門
  • エミヤ『プライム・ローズ』

〜訳文〜
ためらわずに寝てしまえばよかったのに、夜が更けて、月が傾くまで見てしまった。

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60.大江山いく野の道を遠ければ(小式部内侍)

  • 大江山おおえやま いくみちを とおければ まだふみもず あま橋立はしだて
  • 小式部内侍
  • メルモ『ふしぎなメルモ』

〜訳文〜
大江山から生野を通る道が遠いので、まだ丹後の天橋立の地を踏んだことも見たこともない。

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61.いにしへの奈良の都の八重桜(伊勢大輔)

  • いにしの 奈良ならみやこの 八重桜やえざくら けふきょう九重ここのえに 匂ひにおいぬるかな
  • 伊勢大輔
  • 小百合チエ『上を下へのジレッタ』

〜訳文〜
昔の奈良の都の八重桜が、今日は宮中(九重)で美しく咲いていることだ。

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62.夜をこめて鳥のそら音ははかるとも(清少納言)

  • をこめて とりのそらは はかるとも よに逢坂おうさかの せきゆるさじ
  • 清少納言
  • 和登千代子『三つ目がとおる』

〜訳文〜
夜のうちに鶏の偽の鳴き声でだまそうとしても、逢坂の関は決して許すことはない。

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63.今はただ思ひ絶えなむとばかりを(左京大夫道雅)

  • いまはただ 思ひおもいえな とばかりを ひとてならで いふゆうよしもがな
  • 左京大夫(藤原)道雅
  • マアチャン『マアチャンの日記帳』

〜訳文〜
今はもう思いを断とうとしている、とだけでも、人づてではなく直接伝える方法があればよいのに。

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64.朝ぼらけ宇治の川霧たえだえに(権中納言定頼)

  • あさぼらけ 宇治うじ川霧かわぎり たえだえに あられわたる 瀬々せぜ網代木あじろぎ
  • 権中納言(藤原)定頼
  • オズマ『オズマ隊長』

〜訳文〜
夜明けの薄明かりの中、宇治川の霧が途切れ途切れになり、
瀬々の網代木が次々と姿を現していく。

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65.恨みわびほさぬ袖だにあるものを(相模)

  • うらみわび ほさぬそでだに あるものを こいちな こそしけれ
  • 相模
  • マリア『やけっぱちのマリア』

〜訳文〜
恨みつつも耐えかねて、乾くことのない袖さえあるのに、恋のために評判が悪くなる名が惜しい。

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66.もろともにあはれと思へ山桜(前大僧正行尊)

  • もろともに あれと思へおもえ 山桜やまざくら はなよりほかに ひともなし
  • 前大僧正行尊
  • 小山内桐人『きりひと賛歌』

〜訳文〜
山桜よ、共にあわれと思ってくれ。
花のほかには、私の心を知る者はいない。

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67.春の夜の夢ばかりなる手枕に(周防内侍)

  • はるの ゆめばかりなる 手枕たまくらに かなく こそしけれ
  • 周防内侍
  • ウラン『鉄腕アトム』

〜訳文〜
春の夜の夢のような一時の手枕のために、
むだに立ってしまう評判の名が惜しい。

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68.心にもあらで憂き世にながらへば(三条院)

  • こころにも あらでに ながらば こいしかるべき 夜半よわつきかな
  • 三条院
  • 手塚治虫『紙の砦』ほか

〜訳文〜
本心ではなくつらい世を生きながらえるなら、恋しく思うことになるだろう、夜半の月は。

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69.嵐吹く三室の山のもみぢ葉は(能因法師)

  • あらしく 三室みむろやまの もみは 竜田たつたかわの にしきなりけり
  • 能因法師
  • ラスコルニコフ『罪と罰』

〜訳文〜
嵐が吹く三室山の紅葉は、竜田川の錦となって流れている。

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70.寂しさに宿を立ち出でてながむれば(良暹法師)

  • さびしさに 宿やどでて ながむれば いくも同じ あき夕暮ゆうぐ
  • 良暹法師
  • 深草丘十郎『新選組』

〜訳文〜
寂しさのあまり宿を出て眺めてみると、どこも同じように秋の夕暮れである。

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71.夕されば門田の稲葉おとづれて(大納言経信)

  • ゆうされば 門田かどた稲葉いなば おとれて あしのまろに 秋風あきかぜ
  • 大納言(源)経信
  • 七色いんこ『七色いんこ』

〜訳文〜
夕方になると、門田の稲葉が音を立て、芦の小屋に秋風が吹いてくる。

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72.音に聞く高師の浜のあだ波は(祐子内親王家紀伊)

  • おとく 高師たかしはまの あだなみは かけじやそでの ぬれもこそすれ
  • 祐子内親王家紀伊
  • 八百比丘尼『火の鳥 異形編』

〜訳文〜
噂に聞く高師浜の荒い波のように、関わるまい、袖が濡れてしまうと困るから。

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73.高砂の尾の上の桜咲きにけり(前権中納言匡房)

  • 高砂たかさごの さくら きにけり 外山とやまのかすみ たずもあらな
  • 前権中納言(大江)匡房
  • どろんこ先生『どろんこ先生』

〜訳文〜
高砂の尾根の桜が咲いた。
外山の霞よ、立ちこめないでほしい。

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74.憂かりける人を初瀬の山おろしよ(源俊頼朝臣)

  • かりける ひと初瀬はつせの やまおろしよ はげしかれとは いのらぬものを
  • 源俊頼朝臣
  • 猿田彦『火の鳥 黎明編』

〜訳文〜
つれなくなった人を、初瀬の山おろしよ、激しく吹けと祈ったわけではないのに。

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75.契りおきしさせもが露を命にて(藤原基俊)

  • ちぎりおきし させもがつゆを いのちにて あ今年ことしの あきもいぬめり
  • 藤原基俊
  • ヒョウタンツギ

〜訳文〜
約束してくれた「させも草の露」のような言葉を頼みにしていたが、その命も尽きて、今年の秋も過ぎてしまったようだ。

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76.わたの原漕ぎ出でて見ればひさかたの(法性寺入道前関白太政大臣)

  • わたのはら でてれば ひさかたの 雲居くもいにまがふごう おき白波しらなみ
  • 法性寺入道前関白太政大臣(藤原忠通)
  • スパイダー

〜訳文〜
海原へ漕ぎ出して見ると、空の雲と見まがうほどに、沖の白波が立っている。

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77.瀬をはやみ岩にせかるる滝川の(崇徳院)

  • をはやみ いわにせかるる 滝川たきがわの われてもすえに 逢はむあわんとぞ思ふおもう
  • 崇徳院
  • お茶の水博士『鉄腕アトム』

〜訳文〜
流れが速くて岩にせき止められ、二つに分かれても、下流でまた一つになる滝川のように、別れても末には逢おうと思う。

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78.淡路島通ふ千鳥の鳴く声に(源兼昌)

  • 淡路島あわじしま 通ふかよう千鳥ちどりの こえに いく寝覚ねざめぬ 須磨すま関守せきもり
  • 源兼昌
  • プルートウ『鉄腕アトム』

〜訳文〜
淡路島へ通う千鳥の鳴き声で、何夜も眠りがさめてしまう須磨の関守である

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79.秋風にたなびく雲のたえ間より(左京大夫顕輔)

  • 秋風あきかぜに たなびくくもの たえより もれづるつきの かげのさやけさ
  • 左京大夫(藤原)顕輔
  • 青騎士『鉄腕アトム』

〜訳文〜
秋風にたなびく雲の切れ間から、もれ出てくる月の光の清らかさよ。

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80.ながからむ心も知らず黒髪の(待賢門院堀河)

  • ながから こころらず 黒髪くろかみの みだれてけさは ものをこそ思へおもえ
  • 待賢門院堀河
  • アイエル『I.L.アイエル』

〜訳文〜
長く続くかどうかも分からない心なのに、黒髪が乱れるほど、今朝は物思いをしている。

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81.ほととぎす鳴きつる方をながむれば(後徳大寺左大臣)

  • ほととぎす きつるかたを ながむれば ただ有明ありあけの つきのこれる
  • 後徳大寺左大臣(徳大寺実定)
  • ワンサ『ワンサくん』

〜訳文〜
ほととぎすが鳴いた方角を眺めると、ただ有明の月だけが残っている。

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82.思ひわびさても命はあるものを(道因法師)

  • 思ひおもいわび さてもいのちは あるものを きに堪へたえぬは なみだなりけり
  • 道因法師
  • シュマリ『シュマリ』

〜訳文〜
思い悩んで、命はまだあるものの、つらさに耐えられないのは涙であった。

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83.世の中よ道こそなけれ思ひ入る(皇太后宮大夫俊成)

  • なかよ みちこそなけれ 思ひおもいる やまおくにも 鹿しかくなる
  • 皇太后宮大夫(藤原)俊成
  • 伊武谷万二郎『陽だまりの樹』

〜訳文〜
世の中には逃れる道がない。
思い詰めて山奥に入っても、鹿が鳴いている。

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84.ながらへばまたこのごろやしのばれむ(藤原清輔朝臣)

  • ながらば またこのごろや しのばれ しとぞ いまこいしき
  • 藤原清輔朝臣
  • 手塚良庵(良仙)『陽だまりの樹』

〜訳文〜
長く生きていれば、また今の時期も懐かしく思うのだろうか。
つらいと思っていた昔の時代が、今は恋しく思われる。

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85.夜もすがらもの思ふころは明けやらで(俊恵法師)

  • もすがら もの思ふおもうころは けやらで ねやのひまさ つれなかりけり
  • 俊恵法師
  • アトム『アトムキャット』

〜訳文〜
一晩中物思いをしている時は、夜がなかなか明けず、寝室の隙間さえ冷たく感じられる。

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86.嘆けとて月やはものを思はする(西行法師)

  • なげけとて つきものを 思はおもわする かこちがなる わがなみだかな
  • 西行法師
  • ルードウィヒ・ヴァン・ベートーベン『ルードウィヒ・B』

〜訳文〜
嘆けと言って月が物思いをさせるわけではないのに、まるで月のせいだと言いたげな涙であることよ。

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87.村雨の露もまだ干ぬまきの葉に(寂連法師)

  • 村雨むらさめの つゆもまだぬ まきのに きりちのぼる あき夕暮ゆうぐ
  • 寂連法師
  • 日本人『グリンゴ』

〜訳文〜
にわか雨の露がまだ乾かない槙の葉に、霧が立ちのぼる秋の夕暮れである。

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88.難波江の蘆のかりねのひとよゆゑ(皇嘉門院別当)

  • 難波江なにわえの あしのかりねの ひとよゆ くしてや 恋ひこいわたるべき
  • 皇嘉門院別当
  • タマミ『火の鳥 未来編』

〜訳文〜
難波江の葦の仮寝の一夜のように、身を尽くして恋し続けることになるのだろうか。

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89.玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば(式子内親王)

  • たまよ えなばえね ながらば しのぶることの よわりもぞする
  • 式子内親王
  • ロゼリア『ユニコ』

〜訳文〜
命よ、絶えるなら絶えてしまえ。
生きながらえるなら、忍ぶ力が弱ってしまいそうだ。

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90.見せばやな雄島の海人の袖だにも(殷富門院大輔)

  • せばやな 雄島おじま海人あまの そでだにも れにぞれし いろ変はかわらず
  • 殷富門院大輔
  • ルーナ『エンゼルの丘』

〜訳文〜
見せたいものだ。雄島の海人の袖でさえ、濡れてはいるが、その色は変わらない。

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91.きりぎりす鳴くや霜夜のさむしろに(後京極摂政前太政大臣)

  • きりぎりす くや霜夜しもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかも寝むねん
  • 後京極摂政前太政大臣(藤原良経)
  • 一ノ関教授『ネオ・ファウスト』

〜訳文〜
きりぎりすが鳴く霜の夜、寒いむしろに衣を片側だけ敷いて、ひとりで寝るのだろうか。

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92.わが袖は潮干に見えぬ沖の石の(二条院讃岐)

  • わがそでは 潮干しおひえぬ おきいしの ひとこそらね かわくもなし
  • 二条院讃岐
  • バルボラ『ばるぼら』

〜訳文〜
私の袖は、潮の引いたときにも見えない沖の石のように、人は知らないが、乾く間もない。

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93.世の中は常にもがもな渚漕ぐ(鎌倉右大臣)

  • なかは つねにもがもな なぎさぐ 海人あま小舟おぶねの 綱手つなでかなしも
  • 鎌倉右大臣(源実朝)
  • ダムダム『鉄腕アトム』

〜訳文〜
世の中がずっと変わらずあってほしい。
なぎさを漕ぐ漁師の小舟の綱手が、しみじみと愛おしい。

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94.み吉野の山の秋風さよ更けて(参議雅経)

  • 吉野よしのの やま秋風あきかぜ さよけて ふるさとさむく ころもつなり
  • 参議雅経(飛鳥井雅経)
  • サターン『鉄腕アトム』ほか

〜訳文〜
み吉野の山の秋風が、夜更けに吹いて、古里は寒く、衣を打つ音がしている。

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95.おぼけなく憂き世の民におほふかな(前大僧正慈円)

  • おぼけなく たみに おほふおうかな わがそまに すみぞめそで
  • 前大僧正慈円
  • デッドクロス殿下『鉄腕アトム』

〜訳文〜
身分不相応にも、浮世の人々を覆おうとしている。
自分が立った僧の道で、墨染めの袖を。

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96.花さそふ嵐の庭の雪ならで(入道前太政大臣)

  • はなさそ あらしにわの ゆきならで ふりゆくものは わがなりけり
  • 入道前太政大臣(西園寺公経)
  • 44号『鉄腕アトム』

〜訳文〜
花を誘う嵐の庭に降るのは雪ではなく、降り積もっていくものは、私の身であった。

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97.来ぬ人を松帆の浦の夕なぎに(権中納言定家)

  • ひとを 松帆まつほうらの ゆうなぎに くや藻塩もしおの もこがれつつ
  • 権中納言(藤原)定家
  • ロボイド『鉄腕アトム』

〜訳文〜
来ない人を待ちながら、松帆の浦の夕なぎの中で、藻塩を焼くように、身も焦がれ続けている。

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98.風そよぐ楢の小川の夕暮は(従二位家隆)

  • かぜそよぐ なら小川おがわの 夕暮ゆうぐれは 御禊みそぎなつの しるしなりける
  • 従二位(藤原)家隆
  • シャーロック・ホームスパン『鉄腕アトム』

〜訳文〜
風がそよぐ、ならの小川の夕暮れは、みそぎだけが夏の印であった。

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99.人もをし人も恨めしあぢきなく(後鳥羽院)

  • ひとし ひとうらめし あきなく 思ふおもうに もの思ふおもう
  • 後鳥羽院
  • キノオ『鉄腕アトム』

〜訳文〜
人が惜しくもあり、人が恨めしくもある。
つまらない世を思うために、物思いする身である。

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100.百敷や古き軒端のしのぶにも(順徳院)

  • 百敷ももしきや ふる軒端のきばの しのぶにも なあまりある むかしなりけり
  • 順徳院
  • 天下太平『人間ども集まれ!』

〜訳文〜
宮中の古い軒端の忍ぶ草を見るにつけても、なお余るほど、昔が偲ばれる。

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まとめ

百人一首の世界に手塚キャラが入り込むことで、
古典がぐっと親しみやすく感じられるユニークなセットになっています。
あなたの推しキャラはどの札に登場していましたか。
ぜひ探してみてください。