弁慶


引用:手塚治虫文庫全集 弁慶 講談社[弁慶]

手塚治虫の『弁慶』に登場するムサシ坊弁慶は、ただの荒くれ者ではない。叡山を追われ、五条大橋で刀狩りを繰り返す姿は粗暴で野蛮に見えるが、その根底には「千本の太刀を集める」という執念と、どこか滑稽な人間味が漂っている。源義経との出会いによって忠義に目覚め、以後はその命を賭して主君を守る忠臣となる。
弁慶は、力任せな豪傑でありながら、義経の前では従順で、時に涙も流す情の深い男。戦場では無双の強さを誇り、関所越えの「勧進帳」では芝居心と機転を利かせて義経を守る。最期には、敵の矢を全身に受けながらも立ったまま絶命する「弁慶の立ち往生」で、忠義の象徴として物語を締めくくる。

デビュー

デビュー年:1954年
デビュー作品:はりきり弁慶(弁慶)

出演作品

出演年出演作品役名備考
1954年はりきり弁慶(弁慶)