
タクシー運転手ロックがギャングに襲われた事故をきっかけに、恐怖症と記憶喪失をめぐる人間ドラマと犯罪の真相が描かれるサスペンス短編です。
発表
発表日:1959年6月25日
出版:X 創刊号 鈴木出版
あらすじ
主人公はタクシー運転手のロック。彼はある夜、ギャングに拳銃で脅され、猛スピードで車を走らされて崖に激突する事故を起こしてしまいます。そのショックでロックはハンドルを握ることができない恐怖症に陥ります。
事故後、ロックは病院で記憶を失った男と知り合います。やがて医師に誘われてドライブに出かけた際、その男が実はロックを襲ったギャングの一人ジャブであることが判明。彼は麻薬密輸に関わっており、医師こそがそのボスでした。
仲間たちの前で事故の状況を再現させられるロック。恐怖に震えながらも銃で脅され、再びハンドルを握ります。走行中、ジャブは記憶を取り戻し、自分が「足を洗うために記憶喪失を装っていた」と告白。やがて仲間との撃ち合いの末、ジャブは命を落とします。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |