発表
発表日:1960年6月
出版:別冊週間漫画TIMES 芳文社
あらすじ
R・化粧品のセールスマンは、ある家を訪問した際、扉を開けて声をかけるが応答はなかった。部屋では偶然ついていたテレビで巨人対広島戦が放送されており、長嶋の逆転ホームランで巨人が勝利した瞬間、住人が死亡していることに気づく。
慌てて逃げ帰ったセールスマンだったが、部屋に化粧水の見本を置き忘れてしまう。翌日、会社では事件の犯人探しが始まり、気の重い彼は外へ出かける。スマートボールで遊んでいたところ、見知らぬ男に声をかけられる。その男こそ真犯人で、セールスマンが訪れた瞬間に裏口から逃げていたという。
男は、テレビで見た野球の試合を利用して「2人で観戦していた」とアリバイを偽装しようと持ちかける。取り調べを受ける中、セールスマンは勇気を出して真犯人の正体を明かす。
この一件をきっかけにR・化粧品は注目を集め、セールスマンは課長に昇進。だが、会社の付き合いで訪れた夜の店で、相手の女性がかつての犯人の知人であることが判明。脱走した犯人が彼を殺しに現れるが、そこへゴリ警部が駆けつけ、犯人は逮捕される。
事件を経て男は「自分には身分相応の働きが合っている」と悟り、再びセールスマンとしての道を歩み始めるのだった。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 ひょうたん駒子 | 講談社 | 2011年6月10日 | 512ページ | 文庫 |