ビルの中の目


引用:手塚治虫文庫全集 SFミックス 講談社[ビルの中の目]

新聞売りの少年ススムが高層ホテル「オリオン」の窓に“幽霊”や死体を目撃し、世界的科学者の失踪事件に巻き込まれていく短編SFミステリーです。

ススムが新聞を売っている場所の近くには、「虫プロダクション株式会社」の看板が見える。

発表

発表日:1963年3月3日
出版:週刊少年サンデー 小学館

あらすじ

新聞売りの少年ススムは、街の摩天楼にそびえるホテル「オリオン」を毎日のように眺めていた。ある日、世界的科学者ブラス博士が失踪したというニュースが流れる中、ススムはホテルの窓に不気味な影を見つける。さらにその夜、窓に逆さに吊るされた博士の死体らしき姿を目撃し、警察に訴えるが、調べた部屋は「存在しない」とされ、誰も信じてくれない。
それでも諦めずに真相を追うススムは、ホテルの構造や科学的な仕掛けに隠されたトリックを突き止める。幽霊のように見えた影や存在しない部屋の謎は、科学を応用した巧妙な偽装によるものだったのだ。少年の観察力と勇気によって事件は解決へと導かれ、都市の摩天楼に潜む不可解な「目」の正体が明らかになる。

収録されてる出版物

タイトル出版社発行年ページ数判型
手塚治虫文庫全集 SFミックス講談社2011年3月11日352ページ文庫

登場キャラクター