
未来の荒廃した地球を舞台に、お尋ね者ジャックとロボット一家との交流を描いた、切なくも温かいSF短編です。
発表
発表日:1963年8月4日
出版:週刊少年サンデー 小学館
あらすじ
戦争を引き起こそうとした総理大臣を暗殺し、宇宙へ逃亡していたお尋ね者ジャックが、3年ぶりに地球へ帰還する。
しかしその間に地球は放射能に汚染され、人類は地下都市で暮らすようになっていた。地上は無人となり、放射能測定などを行うロボットたちだけが残されている。
ジャックは地上で暮らすロボット一家に匿われ、その優しさに触れる。
人間以上に純粋で思いやりのあるロボットたちとの交流を通じて、ジャックの心にも変化が生まれる。
だが、彼の存在はやがて地球の警備隊に知られ、ロボットたちにも危険が及ぶ。
ジャックはロボット一家を守るため、自ら囮となって警備隊の前に姿を現す。
そして最後、ジャックは流れ星のように消えていく――
「暗い夜空へ流れ星 ついと光って消えていった」
という一文で物語は幕を閉じる。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |