ナスビ女王


引用:手塚治虫文庫全集 ナスビ女王 講談社[ナスビ女王]

田舎育ちの少女が“女王様になりたい”という夢をきっかけに、異国の王女と入れ替わって大騒動を巻き起こす、冒険と友情の少女漫画です。

発表

発表日:1954年5月 – 1955年7月
出版:少女 光文社

作品概要

東京の中学校で出会ったナスビ、タカ子、フジ子の三人は、卒業の日に宝物を交換し、「次に東京に来るときは、学校のイチョウの木の下で会おう」と約束を交わす。田舎に帰ったナスビは、村の大イチョウの精に「女王様みたいな暮らしがしたい」と願いをかけると、神通力を持つお稲荷様の化身・正子の力で不思議な力を得る。
村人たちに神様のように崇められるナスビだったが、「本物の女王になるには東京へ行かなくちゃ!」と正子とともに上京。ところが悪人にさらわれ、台湾へ流れ着いたナスビは、そこでポピラリヤ国の王女・カナリヤ姫と出会い、そっくりな容姿を利用して身代わりになることを決意する。
一方、タカ子はバレリーナとして夢を追い、フジ子は補導員として東京で働いていた。それぞれの人生を歩む三人の少女たちは、やがて再び運命の糸で結ばれていく。ナスビは王族の暮らしの中で、自由とは何か、友情とは何かを知り、元の自分に戻るために奮闘する。

エピソード

タイトル発表日
ナスビ女王1954年5月 – 1955年7月
ナスビ女王と宝石1955年1月20日

主要キャラクター