大松右京のラプソディ


引用:ばるぼら 小学館[大松右京のラプソディ]
※一部不適切な描写を避けるため、画像に黒塗り加工を施しています。

風刺的な短編漫画で、土地問題や国家の膨張をテーマにした奇想天外な物語です。

発表

発表日:1973年8月25日
出版:漫画サンデー 実業之日本社

あらすじ

どこへ行っても人で溢れかえる日本。主人公のフースケは、海沿いの観光ホテルに泊まろうとするが、満室で部屋を取ることすら非難される。
嫌気がさした彼は、近くの神社で一夜を過ごそうとするが、そこに現れたのは美しいヌードの女性。彼女は自らを「ウブスナの神」イザナミ—と名乗る。
イザナミは一夜の契りの代償として、フースケに願いを一つ叶えると言う。
彼が「土地がほしい」と願うと、日本列島の周囲が次々と隆起し、東京は海抜1000メートルに達するほど膨張していく。
しかしその土地はすべて不動産会社や商社に買い占められ、フースケの手には何も残らない。
地質学会は「1ヶ月で膨張は止まり、やがてしぼむ」と予測するが、日本列島の膨張は止まらず、ついには“破裂”して新たな“子”としての列島が生まれる。
イザナミはフースケの子を宿しており、日本列島そのものが彼らの子供だったことが暗示される。

収録されてる出版物

タイトル出版社発行年ページ数判型
ばるぼら小学館2019年11月25日520ページB5

登場キャラクター