
時間の因果がねじれるというSF的アイデアを軸に、未来と過去が交錯する不思議な救助劇を描いた短編です。
発表
発表日:1962年4月15日
出版:少年ブック 新学年増刊 少年科学ライフ 集英社
あらすじ
未来の宇宙時代。宇宙救助センターに勤務する光子ロケットパイロット・石井一郎は、アルファ・ケンタウリ星方向から発信された微弱なSOS信号を受信する。
地球から約0.3光年という遠方での遭難に対し、石井は光より速く飛べるロケットで救助に向かう。
現地で遭難ロケットを発見するが、それはすでに40〜50年前のもので、乗員の姿はなかった。
さらに、信号音の発信源と思われる地点に移動してみるも、そこには宇宙船も何も存在しない。
不可解な状況に戸惑う石井だったが、そのとき彼のロケットに流星雨が衝突する。
そして彼は気づく。
実は彼が受信したSOSは、未来の自分自身が過去の自分に向けて発信したものだったのだ――。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 SFミックス | 講談社 | 2011年3月11日 | 352ページ | 文庫 |