未来をのぞく3人


引用:手塚治虫文庫全集 SFミックス 講談社[未来をのぞく3人]

宇宙事故をきっかけに未来を見通す力を得た三人が、その能力を善悪に分かれて使い、最後には人間としての限界に直面するSF短編です。

わずか10ページながら、手塚キャラクターが勢ぞろいする豪華な短編です。

発表

発表日:1958年1月15日
出版:冒険王 お正月大増刊 秋田書店

あらすじ

ロケット事故から奇跡的に生還したロック、ヒゲオヤジ、レッド公の三人は、その衝撃によって「未来をのぞく力」を手に入れる。
ヒゲオヤジはその力を善良に使い、人々から予言者として尊敬を集める。一方レッドは力を悪用し、陰謀団の首領となって暗躍、ついにはヒゲオヤジを殺害してしまう。ロックはその力を持て余しながらも警察に協力し、レッドを追い詰める。
しかし、レッドの部下が投げた手榴弾の爆発に巻き込まれたことで二人は未来をのぞく力を失い、再び普通の人間に戻る。記憶を取り戻した二人は、「普通の人間はいいね」としみじみ言葉を交わす。

収録されてる出版物

タイトル出版社発行年ページ数判型
手塚治虫文庫全集 SFミックス講談社2011年3月11日352ページ文庫

登場キャラクター