
暴走族の青年と看護ロボットの心の交流を描いた、手塚治虫によるSFヒューマンドラマです。
発表
発表日:1982年3月31日
出版:週刊少年マガジン 講談社
あらすじ
物語の主人公は、暴走族のリーダー・ウルフ。ある日、恋人のサユミとバイクで暴走中にトラックと衝突し、サユミは即死、ウルフ自身も重傷を負って入院します。両腕両足の骨折と腸管破裂という瀕死の状態から奇跡的に生還したものの、仲間は解散し、孤独と絶望の中で彼は荒んでいきます。
そんなウルフに病院があてがったのは、看護ロボット「D・A・R・1号」、通称ダリ。無機質な外見と機械音声に反発するウルフでしたが、ダリはどんな暴言にも動じず、献身的に彼の世話を続けます。次第にウルフは心を開き、ダリとの間に奇妙な友情が芽生えていきます。
退院後、ウルフは病院を再訪し、ダリに再会しようとします。しかし、ダリの記憶はすでに初期化されており、ウルフのことは覚えていないはずでした。ところが、ダリはウルフに気づき、静かに寄り添ってくるのです。
収録されてる出版物
| タイトル | 出版社 | 発行年 | ページ数 | 判型 |
|---|---|---|---|---|
| 手塚治虫文庫全集 メタモルフォーゼ | 講談社 | 2011年7月12日 | 384ページ | 文庫 |