
“記憶を消す線”を巡って争い続ける大人の愚かさを描いた寓話的風刺劇。
発表
発表日:1967年2月
出版:漫画讀本 読売新聞社
あらすじ
地球には、日付変更線や国境線など、さまざまな“線”が走っている。
そのひとつに、誰も知らない 健忘線 という線がある──という話から物語は始まる。
この健忘線は、跨いだ者が すべての記憶を失い、まったく新しい人間として生まれ変わる という不思議な線だった。
そんなものが存在すると知れ渡れば、悪い大人たちは黙っていない。
金儲けの道具にしようとする者、政治的に利用しようとする者が現れ、健忘線をめぐって争いが始まる。
その争いの渦中に、ひとりの男が巻き込まれてしまう。
どちらにつくべきかも分からず、どう生きればいいのかも分からず、ついには絶望して自ら命を絶ってしまった。
物語は静かに締めくくられる。
大人というものは、無邪気な遊び心を持つことなく、くだらない争いに健忘線を使い、そして滅びていくのであった。
収録されてる出版物
登場キャラクター
備考
- 星新一が登場する
【資料】
・手塚治虫文庫全集 フースケ 講談社