
狐の恩返しを金儲けに利用して痛い目を見る、浅はかさへの痛烈な寓話コメディ。
発表
発表日:1972年4月1日
出版:小説サンデー毎日 毎日新聞社
あらすじ
燕の時代、建昌に迂濶(うかつ)という怠け者の男がいた。
ある日、迂が山を歩いていると、一匹の狐が罠にかかっているのを見つける。もう一匹の狐が必死に縄を噛み切ろうとしていた。
迂は縄を切って狐を助けてやった。
その夜、迂は灯りをつけ、酒や肴を並べて狐を待った。
古い書物には「狐は恩義に厚く、千金を携えて返礼に来る」と書かれていたからだ。
やがて助けた狐は美しい女性の姿で現れる。
しかし彼女は怠け者で、恩返しの千金など用意できないという。
そこで二人の女性は、せめてもの礼として毎晩交代で迂のもとに通うことになった。
だが迂は色気より金がほしかった。
そこで女性たちを利用して金儲けを企み、劇場で二人のレズを公開して金を稼ぎ始める。
しかし、役人に化けた狐が現れ、売上はすべて没収されてしまう。
さらに肝心な場面は見えないように細工され、観客は怒り、商売は台無しになった。
見るに見かねた狐の一族は、迂を懲らしめる。
その日以来、迂濶のように浅はかで愚かなことをする者を「ウカツ」と呼ぶようになったという。
収録されてる出版物
登場キャラクター
【資料】
・手塚治虫文庫全集 フースケ 講談社