
人間がブームに乗せて持ち上げ、飽きたら捨てる“流行と消費の残酷さ”を描いた怪生物風刺コメディ。
発表
発表日:1969年10月1日
出版:漫画サンデー 実業之日本社
あらすじ
性器そっくりの奇妙な生物「ペックス」が突如として人間社会に現れ、 そのユーモラスで奇怪な姿は瞬く間に大ブームを巻き起こします。 ペックスはゴミを巣にして暮らし、手足を使って器用に動き回る不思議な存在でした。 人々はその奇妙な愛らしさに魅了され、ペックスは「益虫」として歓迎され、 テレビや雑誌は連日ペックス特集を組み、企業はペックスを利用した商品を次々と発売します。 社会全体がペックスを“新しいマスコット”として持ち上げていきました。
しかし、ペックスの繁殖力は人間の予想をはるかに超えていました。 街にはペックスがあふれ、ゴミ捨て場や路地裏はペックスの巣で埋め尽くされていきます。 最初は面白がっていた人々も、数が増えすぎるにつれ次第に嫌悪感を抱き始めます。 商業的に利用していた企業も、利益にならなくなると手のひらを返し、 ペックスを「害獣」として扱い始めます。
やがて社会は一転してペックス排除へと動き出し、 行政と企業は協力して徹底的な駆除作戦を開始します。 かつては歓迎され、持ち上げられ、利用されていたペックスは、 人間の都合によって一気に“不要な存在”へと転落し、 最終的には姿を消してしまいます。
収録されてる出版物
登場キャラクター
【資料】
・手塚治虫文庫全集 フースケ 講談社