
反クリスマス革命に巻き込まれたフースケが、ツケを追い続ける馬に人生を振り回されるブラック風刺コメディ。
発表
発表日:1969年12月31日
出版:漫画サンデー 実業之日本社
あらすじ
聖なる国の聖なる大学で、学生たちは腐敗した享楽的クリスマスを打ち壊し、宗教権力と専制主義を追放して学園の自由を勝ち取るのだ──と革命を叫び、その勢いのまま日本へと押し寄せてきた。
彼らこそが「ゲバサンタ」である。
サンタクロースとは正反対の存在で、人々を幸せにするどころか、不幸になるプレゼントばかりを配り歩く、迷惑極まりない“反クリスマスの使者”だった。
そんなゲバサンタが、クリスマスとは無縁の下村フースケのもとに届けたのは、「ツケウマ」という空気でできた奇妙な馬。
この馬は、フースケがどこへ行こうと、ツケを払うまでしつこく追い続けるという厄介な代物だった。
フースケはあちこちの店や人からツケの支払いを迫られ、逃げても逃げてもツケウマはぴったり背後に張りついてくる。
やがてフースケは、この馬を利用して競馬でひと儲けしようと企むが、結局はすべてを失い、最後にはスッカラカンになってしまう。
そして、ツケウマが現れてからちょうど一年後──
今度は“いいサンタ”が現れ、馬を引き取りに来た。
損害はすべて切り捨てられ、フースケの損得は元どおりゼロに戻る。
フースケはぽつりとつぶやく。
「なるほど…切り捨てか…キリステもうまやで生まれた…」
収録されてる出版物
登場キャラクター
【資料】
・手塚治虫文庫全集 フースケ 講談社